石材のトラブル事例

石材の種類によって対策が異なります。

石材のトラブル

寺院などの石材(御影石)などに生えているコケや藻は、日本の美徳として私たち日本人を魅了しておりますが、欧米人の中には、この美徳を不快に感じる方もいるとの話を聞いたことがあります。逆に、欧米人は大理石の石畳では割れてピンホールが無数にあり、変色していてもこれを歴史の重みと感じる方が多いように思いますが、日本人はこのようなものを不快に感じる方が多いように思います。
どちらの受け取り方も文化や歴史といった背景があり、それはそれで面白いと感じます。
弊社は数ある建築物を「建築作品」と捉え、これらをトラブルから守り建築時の美しさを出来るだけ保つご提案をさせて頂いております。

■ 大理石

大理石とは、石灰岩が熱変成作用を受けたものであり、専門的には大理石と石灰岩が区別されるようです。しかし一般的には、区別せずに両方をまとめて大理石と呼んでいる事が多いようです。大理石という名前は、中国雲南省大理に産するきれいな斑紋を有する結晶質石灰岩にちなんでつけられたものです。
トラブル事例=キッチンの台・マンションのエントランスなどに使用されております。御影石と比較した場合、吸水率が高く汚れやすくなりますので汚れぬ前にTBコート塗布をお奨め致します。

■ 御影石

御影石とは、花崗岩または深成岩のことを言い、神戸市東灘区御影に産する花崗岩を、その地名にちなんで「御影石」と呼ぶようになったと言われています。石材自体硬く丈夫な石材なため、外壁・張り石・墓石・浴槽などによく使用される。また仕上げが水磨きやバナー仕上げなど様々な仕様で使われ、そのほとんどが中国からの輸入になるそうです。
トラブル事例=墓石・外壁・床・浴槽など多種多様な箇所で使用されており、その使用箇所によって変わってきます。主に濡れシミや、吸い上げによるシミ時にはサビ現象などが見られます。御影石といってもよく見ると模様・吸水率によって汚れ方も変わってきます。御影石を使用するところは常に水が掛かるような場所が多いので、製品塗布もしくは新築時にTBコートを塗布する事をお奨め致します。

■ 石灰石(ライムストーン)

炭酸カルシウムを主成分とする堆積岩で、炭酸カルシウムの比率によって様々な色のものがあります。また岩質も普通の緊密なものから、多孔質なものまで多岐にわたることで知られ、現在では世界中の建物で使用されています。日本では、銀座のエルメスの外壁に利用されているのが有名で、近年では人気の高い石種です。
トラブル事例=近年、人気の石材で外壁や床などにも使用されておりますが吸水性が非常に高く維持管理が難しい石材といわれております。特に外壁や床などはTBコートだけではなくトップコートのダブル塗布をお奨めいたしております。

■ 大谷石

大谷石は採掘時は青みを帯びた色で、水分が蒸発し乾燥するにつれて、白から薄く茶褐色になります。つまり、建築の仕上げ材として、ほかの石では出すことのできない豊かな味わいのある色調へと変化するのです。栃木県宇都宮市大谷町付近一帯から採掘される、石材の総称で軽石凝灰岩(ぎょうかいがん)と言われています。
トラブル事例=昔から人気のある石材ですが、最近では室内のオブジェや床などにも使用されております。ところが、この石も吸水性の高い石材ですので、水の掛かりやすい場所使うと、シミなどでメンテナンスが大変になります。ですから床や外部などは大谷石の風合いを損ねないTBコートをぜひお奨め致します。

■ コンクリート

コンクリートとは、砂や砕砂のような細骨材、砕石や砂利のような粗骨材などの骨材と、水および水と化学反応を起こして凝結、硬化する性質を持つ結合剤としてのセメントを練り混ぜて一体化させた状態で硬化させたものです。またの名を人工岩石といわれております。その質感を好まれ、あらゆる建物に使用されて来ました。
トラブル事例=近年では、外壁だけではなく室内・モニュメントなど多種多様なところで見かける打ちっぱなしですが、雨水が当たる箇所は黒カビやエフロレッセンスなどが発生し美観を損ねることが多いようです。新築だけではなく改修の際にでもTBコートを塗布することができます。

■ 漆 喰

製造方法は、石灰に麻の繊維を加え、草本や海藻から得る接着剤、水などを加え 練り上げて作られるようです。このため外見は白色となっていますが、逆に汚れが付きやすいとも言えます。戦後、在来工法建築とともに急速に衰退したが、近年では民家の鏝絵(こてえ)などを通じて文化的に再評価されつつあるようです。
トラブル事例=漆喰は、外壁ならず室内にも使用されておりますが、非常にメンテナンスが難しく石灰の汚れが雨と共に中まで染み込みこんだ場合は、砂漆喰のところまで剥がし塗り直しをしなければいけない事もあります。ですからキレイなうちに250菌対応の抗菌剤入りTBインロックをお奨め致します。

■ 檜(ひのき)

日本人の心を捉えて離さない檜は、古くから建築用材として用いられ、特に寺院、神社の建築には必須で古くから利用されてきました。現在では、一般家庭でも多く使われ、特に和式の様式を持った建築物や浴槽などの高級材として使用されている木材の代表です。
トラブル事例=香り・耐水性があることから浴槽に使用されることが多いですが四六時中、吸水があればやはりカビが生え劣化してきます。浴槽の場合、檜の乾燥は非常に困難になりますので新築時にTBコートを塗布する事をお奨めしております。

■ 目 地

石・煉瓦・タイル・コンクリートブロックなどの組み積みや、タイルなどの貼り付けの際に、部材の接合部にできる継ぎ目、これを目地と言います。外部面などに入れられた目地は、紫外線や酸性雨などの影響を多く受けてしまいます。石材やタイルに比べ劣化が早いと考えられるため、たった5mm程度の目地ですが、目地だけギュッと集めると建物1つで、かなりの面積になります。
トラブル事例=外壁は、塗装よりタイル貼りの物件が増えてきており、タイルが汚れることはあまりありませんが、目地からエフロレッセンスが出たりカビが生えたりは少なくありません。石材・タイル張りが増えてきているだけに、目地の保護をお奨め致します。

■ 鉄平石

鉄平石は一般に平石(ひらいし)と呼ばれ、およそ2500万年前の霧ヶ峰火山の噴出した溶岩が冷えて固まる際に規則正しい割れ目が入って出来たものです。成分の主体は火成岩の一種「輝石安山岩」で、その性質は板状節理といって薄く板状にはがれるのが特徴で、材質は硬めです。色合いはグレーを基調として青色、赤色、錆色の系統に分かれます。
トラブル事例=鉄平石は耐久性が高く、劣化に強いので外部の床の敷石として使用されることが多く和風建築の飛び石などにも使用されております。大理石などと比較すると汚れにくい石材ですが、全く汚れない石材ではありませんので保護をおすすめしております。

■ 十和田石

十和田石は、グリーンとブルーのまじったソフトな色彩です。凝灰石特有のピンホールがあります。水にぬれてさらに青く美しくなり、浴室・浴槽の床材として滑らず、保温性があり最適です。乾いた時のソフトな明るさが認められ、高級店舗、住宅、ビル等の内装壁材としてよく使われています。
トラブル事例=浴槽に使用された場合、美観の維持に頭を悩ますことが少なくありません。そこでTBコートといきたいところですが、十和田石は濡れ色(吸水)になるとキレイな模様がくっきりと出てくるのです。その美観は他の石材ではあまり味わうことができません。そこで常に濡れ色仕上げになるようにウェットを塗布させて頂いております。

■ テラコッタ

テラコッタとは、陶器や建築用素材として使われる粘土のことで、粘土から作られた焼き物を指す用語です。イタリア語で焼いた (cotta) 土 (terra) を意味します。テラコッタは普通、茶色かかったオレンジ色を呈しているため、茶色かかったオレンジ色を指す用語としても使われるようです。近年では、キッチンの床材としても人気の高い建材です。
トラブル事例=従来は、テラコッタ調のタイル(吸水性がない)をキッチンやリビングへ使用することがあるのですが、本物を使用するケースが多くなってきているようです。しかし吸水性が高く一般のご家庭ではメンテナンスが非常に難しいので新築時にTBコートをお奨めしております。また撥油効果が高いラストコートとのダブルコートが最適と考えております。

■ 人造石

大理石とセメントなどを混ぜ合わせたものや、樹脂と混ぜ合わせたものなど様々ですが、左写真のように大小の石が埋まっているように見えるのが特徴です。大理石や御影石と比べると美しさでは劣ります。ですが、重量やコストパフォーマンスでは、人造石が勝ってると言えるでしょう。テラゾーとも言われています。
トラブル事例=天然石と比較すると安価で耐久性に優れているため、床材として使用されることが多くメンテナンスも比較的に簡単です。100%天然石ではないので吸い上げなども少ないですが、美観を維持させるためにはTBコートをお奨めいたします。